よくばりアルバムが生まれる前のお話をします。
わたしは2013年から、形を変えながら記録を続けてきました。もともと文章を書くのはすごく苦手。そんなわたしがなぜ14年も続いているのか。その「前日譚」です。
はじまりは「自分を好きになりたい」だった
日記を始めた理由は、子どものためではありませんでした。
自己肯定感を高めたかったからです。どんな些細なことでもいいから、その日できたことをひと言メモするだけで自信がつく。ネットでたまたま見かけた「ひと言日記」に、「これならわたしにもできそう!」と飛びつきました。
A6サイズの小さな手帳を買って、マンスリーページに1日ひとつだけ記録するところからのスタートです。
それで、自己肯定感は上がったの?
正直、上がらなかった(笑)。でも、このひと言日記が全部の始まりになったんだよね。
文字だけでは、思い出せなくなる
続けるうちに「今日できたことが思いつかない…」という日も出てきて、そんな日の日記は「ソフトクリームうま♡」「ご褒美のフラペチーノ♡」と食べ物の記録ばかりに。
数ヶ月後に見返して、危機感に襲われました。
「これ、どんなのだっけ?」
文字を読んでも、味も見た目も思い出せない。スマホには写真が残っているはずなのに、日記の文字とつながらない。せっかく書いているのに、このままじゃ思い出が消えてしまう。そんな寂しさを感じました。
イラストで残そうと練習本を買って特訓した時期もありましたが、お手本通りにしか描けない・時間がかかりすぎる、で早々に挫折。
そこで出会ったのが、日記の余白に貼れる小さな写真=インデックスプリントでした。ここから、わたしの記録に「写真」が加わります。
自作の「6年日記」と、続けるための工夫
子どもが生まれてからは、記録は育児日記になりました。
市販の日記帳でしっくりくるものが見つからず、たどり着いたのがルーズリーフで6年日記を自作する方法です。1ページを6等分して、1歳から6歳までの「同じ月日」が縦に並ぶように。成長がひと目で比較できます。
続けるための工夫もいくつか生まれました。
- 「書く用」と「保存用」を分ける:過去の記録は分厚いリングファイルに保管して、いま使う3ヶ月分だけ薄いファイルで持つ。重たいファイルを毎日開かなくていいので、書く動作が軽くなります
- 写真が多い日は「写真は別ページ📷」:日記の枠に無理に詰め込まず、別ページにたっぷり貼って、ひと言だけ残す
- 作品や手紙も一緒に挟む:子どもの絵を切って貼ったり、クリアファイルに穴を開けて綴じたり
ルーズリーフの良さは、ページを自由に追加できること。誕生日や旅行で書きたいことがあふれる日も、紙を1枚挟むだけで解決します。
ペンが持てなくなって、ぴよログへ
下の子が生まれると、毎日机に向かってペンを取る時間も体力も限界に近づきました。
「日記は書きたい。でも、ペンが持てない…」
そんな葛藤の末にたどり着いたのが、育児記録アプリぴよログでした。わが家は平日パパと離れて暮らしているので、「今日こんなことができたよ」をリアルタイムで共有できるのは、ワンオペ育児の孤独を和らげてくれる大きな支えでもありました。
スキマ時間にスマホで入力して、あとでまとめて印刷し、ハサミで切っていつものルーズリーフ日記にペタッと貼る。「手書きじゃなきゃ」というこだわりを手放したら、重荷だった記録がふたたび軽やかに回り始めました。
大切なのは「形」より「続くこと」。その時々の自分に無理のない方法を選んでいくのが、14年続いた秘訣だと思っています。
パパの「知ってるよ」事件
ぴよログの共有は便利でしたが、子どもが大きくなるにつれて、ある「事件」が起きました。
上の子が退院した日のこと。パパに会った瞬間、わが子は報告しました。
「あのね、わたし病院にお泊まりしたの!」
パパは悪気なく答えました。「うん、知ってるよ」
その瞬間、わが子の顔がすうっと曇ったのを、今でも覚えています。わたしがぴよログに入力したことで、パパに先に伝わってしまっていました。「パパをビックリさせたかった」「自分の口で教えたかった」、その気持ちを台無しにしてしまったと猛烈に反省しました。
それからは、子どもが自分で伝えたいだろうなと思う出来事は、まず自分しか見られないiPhoneのメモ帳に書き留めることに。子どもがパパに自分の口で報告できたのを見届けてから、ぴよログにコピペしています。
「忘れたくない」と「自分で伝えたい」。その両方を守るための、わが家の小さなルールです。
「文字の記録」と並走して、写真も育っていった
日記の余白に貼る小さな写真から始まって、ましかくプリントへ、コラージュへ。「文字の記録」と並走しながら、写真の残し方も少しずつ育っていきました。
それが、よくばりアルバムになりました。
文章がすごく苦手なわたしが、なぜ14年も続いているのか。振り返ってみると、答えはひとつだと思います。
「続け方」を変え続けてきたから。
手書きがつらくなったらアプリに。書く時間がなければひと言だけ。文字で思い出せなければ写真を貼る。やり方を手放すことはあっても、「残すこと」自体はやめませんでした。
その先の話は、こちらに書きました。
🔗 よくばりアルバムを始めた理由|「全部残したい」に気づいた日のこと 🔗 わたしは写真整理がしたかったんじゃない
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